蒲田行進曲

銚子インデアンカレーのご主人が修行したという店を訪ねて蓮沼まで行って来た。現在は二代目の店主が営んでいるらしい。それでも20年以上やってるんだから相当な歴史だ。



あったあった。蓮沼駅の踏切を渡ったところにある交番の向かい側。




支那そばと半カレーのセットを注文。サービスの福神漬けとらっきょが嬉しい。




まず支那そばが運ばれてくる。強烈なカレーとは対照的にものすごく澄んだ塩ラーメン。しなちくとチャーシューが濃い目の味付けで、そこら辺も計算されてる感じ。




支那そばを2/3ぐらい食べた頃を見計らって運ばれてきたカレー。これだよこれ! そばをスープがわりにこのカレーを食すると良い感じ。銚子のカレーと比べるとややマイルドな気がした。いや〜、あの味に再会できて感激。



蓮沼からすぐそばの蒲田にも支店があるので、ついでに寄ってみた。歩いて6〜7分の距離。蒲田駅からだとサンロードという商店街を突き当りまで3ブロックほど歩いて突き当りの左手にある。



店の表にある看板。ふむふむ。やっぱりあのカレーは洋食屋さんのカレーがルーツなんだ。しっかしインドでもタイでもない「洋食屋さんのカレーライス」という非常にオーソドックスなものを出発点にして、よくあんなもん作り上げたもんだ。




こちらはメニュー。本店と変わらない。本店が昔ながらの下町の食堂という店構えだったのに対してこちらはモダンなカレースタンドといった感じ。




こちらではカレー単品を注文。やや苦味が強い気がした。ビターチョコとウスターソース混ぜ合わせて煮込んだような独特の味わい。インディアン系列のカレーを3店舗食べ比べてみたわけだけど、やはり銚子のカレーが一番美味しかった気がする。ファーストインパクト。写真で見比べても明らかに一番真っ黒けだし。これ以上やったら食べ物じゃなくなる限界まで迫るチキンレースで一歩リードしてる。しかしあの煮詰まり具合が果たしてデフォルトのものなのかがちょっと怪しいな。たまたま定休日前の閉店間際ってタイミングで煮詰まり係数MAXだったのかも。本店にはないラーメンや甘味なんかのオリジナルな要素もいろいろあったし、やっぱり独自の研究の成果かな。こうなるとインディアンカレーを発明した初代店主が修行した資生堂パーラーのカレーも一度試してみたくなった。資生堂パーラーか……。うむむむ。このやたら気取った感じがな〜。一人で入るのものっそい勇気がいりそうだ。誰かついて来てよ。怖いよ。