なぜか銚子

タンクトップを着たときの胸元の生っ白さに嫌気が差したので、日焼けをしたい→どこか半裸で寝そべってても不自然じゃない場所は無いか?→そうだ、銚子行こう。
というわけで銚子まで一泊二日のぶらり一人旅に出かけてきた。



JR銚子駅の先、犬吠埼周辺にある海水浴場へはJRのホームから延びている銚子電鉄に乗る。



本銚子(もとちょうし)という駅で途中下車して、寿司を食った。
ネットで事前に目ぼしをつけておいた寿司屋まで片道10分ぐらいの距離を歩く。味は……なんか期待してたほどでもないぞ〜? ネタはともかく、シャリがにちゃっとしてて、これは子供の頃食った懐かしいあの……おはぎ? おはぎのあんこの代わりに魚肉で飯をくるんだもの、と言えばわかってもらえるだろうか。店のおばあちゃんが妙に親切でいろいろ話しかけてきて、なんだか申し訳ない気分になる。すいません……上手く言い表せないけど、マズいです、これ。軽く落ち込む。しかしこの落ち込みも自分だけで済むのが独り旅の良いところだ。
ちなみにこの店でも最初醤油皿だけで醤油入れが出てこなかった。銚子! 醤油の町! でしょ?



寿司はおはぎだったけど、この煮魚は美味かった。しかし炎天下を汗だくで歩いて来てあっつあつの煮魚って……。
本銚子駅まで引き返す道は上り坂だ。汗が噴出す。凍ったアクエリアスとかそういった類のものを求めて道端のマーケットに立ち寄るが、本来アイスがあるべき場所に何やらビニールに入った黒い物体がギッシリ詰め込まれていた。店主のおっちゃんが個人的に何かを保管してるっぽい。あわてて目をそらし、短絡的にイメージだけで缶ビール(350ml)を買ってしまったが、これが大失敗だった。ビールは暑いときにクーラーの効いた室内で飲むから美味いらしい。満腹の状態で直射日光を浴びて坂道を登りながら急速に生ぬるくなっていくビールを胃袋に流し込む作業は、ちょっとした生き地獄だった。



本銚子駅に引き返すと、電車が出たばかりで、次のは30分後だった。無人駅にただ独り。暇なので待合所でジーンズの下を水着に着替えておく。



線路に降り立ち撮影。右上のボンボリは、ちょうど銚子のお祭りの時期だったらしい。



無人駅に貼られていたポスター。年月のため猫の顔面に凹凸が出来ており、不気味。



終点の外川から5分ほど行ったところにあるニセ長崎海水浴場から見たニセ犬吠埼。とりあえず海の方角に降りてって目に付いた砂浜にパラパラと海水浴をする人々がいたので、この日はここでタオルをしいて甲羅干しをした。うーん。太陽が気持ちいいぜ。




2時間ほど日光浴した後、銚子に引き返す。10年ほど前に来たときは寂れていた駅前が再開発されたらしく、立派な大通りにコンビニやマクドナルドまで出来ていた。




宿をとってあるサンライズ銚子。




部屋の中。暑かったのでマックフルーリー(キャラメル味)持参。しかし薄暗いビジネスホテルのベッドに腰掛けて黙々とマックフルーリー舌の上で溶かしてると「俺……いったいなにやってんだろ」(『孤独のグルメ』風に)って気分になる。



夜は本通りにある「かみち」という魚料理屋に行った。ビールはリベンジ。今度こそ美味い。ああ、美味いさ!



つまみにウニ盛り。1200円って安くないか? なぜか醤油皿がふたつ出された。はて? これがいわゆる醤油の町の矜持だろうか?



いわしづくし5品。つみれ汁と刺身が抜群に美味かった。出てくるのも早い。さっきの醤油皿はこっちの刺身の分だったみたい。ご飯はサービス。このご飯のおかげでさっきのウニがおかずとして立ち上がって来た! そのまま乗っけてウニ丼にしてみたり。



あら煮。
これで1050円は絶対安いと思う。一体魚のどの部分なんだか、もう食っても食っても、というか掘っても掘っても魚。しかも美味かった。ふだんあんま食べなくなってるのも手伝って、煮魚が妙に美味い。また来る機会があっても注文しよう。
部屋に帰ってネプリーグ見ながら寝てた。携帯で調べてわかったけど、この日に長崎海水浴場だと思って寝そべってた砂浜は、まったく別の名も無い浜だった。左手に見えてた犬吠埼だと思ってた灯台もそこらの埼。ルパンめにまんまと騙された。こういう勘違いをしたのも、終点の外川駅に案内みたいなものが何もないからだった。悪く言えば不親切。良く言えば商売っ気がない。



つわけで、2日目はちゃんと長崎海水浴場へ到達できた。かすんでるけど犬吠埼も見える。DSでいたストやりながら日光浴。曇りがちだったので、2時間ほど寝転がって帰路につく。
あ、この日の食生活は、朝は朝マック、昼コンビニのにぎり飯、夜帰ってからインスタント焼きそばにコンビニおにぎりというテケトーなもの。昨日食べ過ぎたせいかあんま食欲がない。